仕事を持ち帰らない部屋。ヴィンテージモダンで組む、ひとり暮らしのリビング
ヴィンテージモダンのリビング実例。木の色を揃えて、灯りを3か所に分ける
金曜まで走り続けた気持ちは、休日になったからといって、すぐには切り替わらない。
くつろぎを意志だけに任せず、部屋のほうから変えてみる。座る高さ、灯りの位置、目に映る色の数。くつろぐために何かを足すのではなく、部屋の中にある情報を少しずつ整えていきます。

ひとりで過ごす休日を想定した、ヴィンテージモダンのリビングです。木部は、オーク材に深みを加えたヴィンテージナチュラルで統一しました。
レコードをかけて、本を開く。コーヒーを淹れて、気が向けば何もしない。

家具は全体に低めのプロポーションで揃えました。座面が床に近づくほど視線は下がり、そのぶん壁や天井の余白が広がります。灯りは、天井のペンダント、ソファ脇のフロアランプ、テーブルランプの3か所に。空間全体を均一に照らすのではなく、必要な場所に必要なだけの光を置く「一室多灯」の考え方です。光の高さを分けることで、夜のリビングにやわらかな陰影が生まれ、本を読む場所やレコードを聴く場所が自然と浮かび上がります。色は、木部のヴィンテージナチュラルを軸に、テラコッタとグリーンをアクセントに。色が減ると、質感が残ります。オークの木目、ファブリックの織り、ラグの毛足。
好きなものはしまい込まずに、飾る。触れる高さに置いてあるだけで、休日の過ごし方は変わります。針を落として、最初の音が鳴るまでのわずかな間。そこから休日がはじまります。