サイドボードの選び方|失敗しない6つのポイントを大川家具メーカーが解説
サイドボード、キャビネット、リビングボード ——
家具を探し始めると、似たような名前が並び、どれを選べばいいか分からなくなる。そんな経験はありませんか?
実は、この3つに明確な定義はありません。メーカーや販売店によって呼び方が異なり、同じ家具がサイドボードとも、キャビネットとも、リビングボードとも表記されることがあります。
サイドボードの選び方で大切なのは、
「どこに置いて、何を解決したいか」という視点です。
その視点が曖昧なまま選んでしまうと、収納はあるのに空間が整わない。
収納を増やしても、整わない——そんな悪循環に陥ってしまいます。
本記事では、約400余年の歴史を受け継ぐ大川家具の製造メーカー、モーブルの視点から解説します。名称の整理から、奥行き・高さ・扉タイプ・配線設計・素材・カラーまで、購入前に確認すべきポイントを、現場目線で分かりやすくまとめました。
サイドボードとは、高さ60〜90cm程度の低めの収納家具のことです。もともとはヨーロッパのダイニングルームで食器や銀食器を収納・配膳するために使われていた家具で、「テーブルのサイド(脇)に置く棚(ボード)」が語源です。
現在では食器収納にとどまらず、リビングやダイニングの収納・ディスプレイ家具として広く使われています。天板を飾り棚として活用できるのが大きな特徴で、デザイン性と収納機能を兼ね備えた存在として人気を集めています。
似たような名称が多く混乱しやすいですが、以下の表で整理できます。なお、これらに厳密な定義はなく、メーカー・販売店によって呼び方が異なるケースも多くあります。
| 名称 | 一般的な高さ | 主な用途・特徴 | 置き場所 |
|---|---|---|---|
| サイドボード | 60〜90cm | 収納+天板ディスプレイ。低めで圧迫感が出にくい | リビング・ダイニング |
| キャビネット | 幅広い | 収納重視・扉付きが主流。生活感を隠す | リビング・書斎・オフィス |
| ローボード | 40cm前後 | テレビ台として使われることが多い低め設計。横長が特徴 | リビング(テレビ前) |
| チェスト | さまざま | 衣類収納が主目的。引き出しが多め | 寝室・クローゼット |
| リビングボード | 70〜85cm | リビング全体のインテリアを構成する主役家具。テレビボードと統一することが多い | リビング |
サイドボードは腰高以下の低め設計です。天板をディスプレイとして活用できるのが特徴で、北欧スタイルやジャパンディとの相性が良く、おしゃれな空間づくりの主役にもなります。
高さのバリエーションが広く、扉付きが主流。書類や日用品、家電など目的に応じて「隠したい物」をまとめる収納家具です。
ローボードはサイドボードよりさらに低く、高さ40cm前後の横長デザインが主流です。床座・ロースタイルのリビングや、テレビの下に置くAV収納として使われることが多く、「リビングボード」と呼ばれる場合もあります。
テレビボードとデザインを揃えたり、壁面を構成したりと、リビング全体の空間デザインの一部を担う家具を指します。
家具は、"見た目サイズ"よりも"体感サイズ"で後悔します。購入前に次の6つをチェックしてください。
| 奥行き | サイズ感 | 特徴 |
|---|---|---|
| 30〜35cm | スリム | 通路横・カウンター下に最適 |
| 40〜45cm | 標準 | A4・大皿も収納可能 |
サイドボードを選ぶ際は、設置予定場所の奥行きを必ず測りましょう。
家具を置いたあと、通路幅が70cm前後確保できるかどうかが、動線の目安になります。開き扉の場合は、前方にスペースが必要です。
| 高さ | 特徴・向いている使い方 |
|---|---|
| 60〜70cm | 圧迫感ゼロ。窓下・壁沿いに開放感を保ちたい場合。天板ディスプレイに最適。ジャパンディ・北欧スタイルに。 |
| 75〜85cm | 標準的な腰高。立った状態での出し入れがしやすい。テレビボード兼用も可能。 |
脚付きデザインは床面が見えるため部屋が広く見えます。
お掃除ロボット(ルンバ等)を通したい場合は、脚の高さが10cm以上の脚付きサイドボードを選びましょう。
| 扉タイプ | メリット | 向いている設置場所 |
|---|---|---|
引き戸
|
前方スペース不要 | ソファ後ろ・狭い場所 |
開き戸
|
幅広の物が収納できる | 前方にゆとりがある場所 |
ゲーム機やルーター、充電器を収納するなら、配線穴の有無は必須。背面構造によっては、壁コンセントを塞いでしまうケースもあります。
さらに、プリンターやWi-Fi、ゲーム機などの家電は、サイドボードに収納したまま使用するため、内部に配線経路が設けられているかどうかも極めて重要です。
長く愛される家具には、理由があります。突板(つきいた)や無垢材を贅沢に使用した家具は、プリント紙にはない天然木ならではの温もりと、経年変化による味わいを楽しめます。
また、カラー選びはインテリア全体の統一感に直結します。既にある家具(フローリング・ソファ・テレビボードなど)の色調に合わせて選ぶのが基本です。
| カラー・素材 | 合うインテリアスタイル | 特徴 |
|---|---|---|
| ナチュラル・オーク | 北欧・ジャパンディ | 明るく温かみのある空間に。木目が美しく飽きが来ない |
| ダークブラウン・ウォールナット | モダン・ホテルライク | 重厚感と高級感。落ち着きのある大人の空間に |
| ホワイト・グレー系 | シンプル・ミニマル・モノトーン | 空間を広く明るく見せる。コーディネートしやすい |
| ブラック系 | スタイリッシュ・インダストリアル | 引き締め効果あり。他の色と合わせやすい差し色に |
さらに、意外と見落とされがちなのが「内部の仕上げ」です。引き出しを開けたときに見える内側の素材や塗装、手が触れるたびに感じる質感。そうした細部がどのように仕上げられているかは、良い家具を見極めるうえでの重要なポイントになります。
収納家具を選ぶとき、サイズより先に考えたいのが、「どの場所で、何に困っているか」です。多くの方が感じているのは、実はとてもシンプルで、
サイドボード選びは、この矛盾をどう整えるか、に尽きます。
ここからは、リビング・ダイニング・キッチン、それぞれの場所で「どんな悩みが生まれやすいか」から考えてみましょう。
ダイニングは、食事の場所であると同時に、書き物をしたり、PCを開いたり、子どもが宿題をしたりと、"作業の拠点"になりやすい場所です。その結果、陥りがちなのが、
ダイニング収納に必要なのは、「完全に隠す収納」ではなく、すぐ使う物をまとめて、配線は隠せる収納。
配線を隠せる収納を選ぶと、ルーターやプリンターは収納したまま使うことができます。ソファダイニングにTVを置く場合は、テーブルの高さと距離に合わせてサイドボードを選ぶのが最適解です。
| ダイニングにおすすめのサイドボード:まとめ | ||
|---|---|---|
引き出し
|
内・外の配線穴
|
コンセント
|
キッチンで多いのは、
というケース。特に一人暮らしや共働き世帯では、「食器棚を置くほどではないけど、しまう場所が足りない」という中途半端な状態になりやすい傾向があります。
奥行き30cmのスリムタイプなら、動線を邪魔せずキッチンカウンター下収納として使えます。よく使うグラスやカトラリー、生活用品だけを"ちょうどいい量"で収納できます。
さらに、奥行き40cmのサイドボードなら、大皿も収納できます。コンセント付きなら、電気ケトルやコーヒーポットなどのキッチン家電の電源もまとめやすく、作業効率も上がります。
| キッチンにおすすめのサイドボード:まとめ | ||
|---|---|---|
スリム
|
背面の配線整理
|
小さめ
|
リビングは、家族が一番長く過ごす場所。子どものおもちゃ、ティッシュや薬、充電器、リモコンやゲーム機など、「出しっぱなしになりやすい物」が自然と集まります。
リビング収納棚に求められるのは、"とりあえず入る"けれど、空間の質は下げない収納。大小さまざまな物や本を受け止めながら、出し入れのしやすさも確保する必要があります。
扉やカゴでさっと隠せる"逃げ場"があると、生活感を簡単にリセットできます。毎日目にするリビングだからこそ、"入る"だけでなく、【整って見える】こと。その違いが、空間の印象を大きく左右します。
| リビングにおすすめのサイドボード:まとめ | ||
|---|---|---|
扉付き・隠せる
|
大容量
|
インテリア性
|
モーブルのサイドボードを実際に購入されて「買って良かった」というお客様のお声はこちらです。
本当に買ってよかった家具です。
収納力はあるけれど、背が高くないのでお部屋の圧迫感はなく、自然に馴染んでくれます。
お値段に見合う高級感と上品さがあり、物をしまうチェストというより、インテリアとして存在してくれるサイドボードです。
高級感があり、モダンテイストの部屋にマッチしています。
プリンターも中に収納でき、コンセントがぐちゃぐちゃにならない設計なのが嬉しいです。
キッチンカウンター下に設置しました。
カウンターと天板の奥行きが同じで、スッキリとぴったり収まりました。
奥行きが深くなっているため、ホットプレートやカセットコンロなどの大きめの物もしっかり入ります。
悩みのある場所に、適した役割のサイドボードを選ぶ。それだけで、日々の小さな不便は自然と解消されていきます。
通常、家具は新生活の3〜4月が繁忙期ですが、サイドボードは6〜7月に動きが増える傾向があります。一通り家具を揃えたあとで、「収納が足りない」「空間を整えたい」と感じて選ばれることが多いからです。
サイドボードは、「どこで使うか」(リビング、ダイニング、キッチン)から選ぶと失敗しにくい家具です。
※(約)サイズについては、商品ページをご確認ください。
| モデル | ※(約)サイズ | 扉タイプ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| サイドボード アゲロ / AGUERO | 奥行40cm × 高さ70cm |
引き戸 ・リモコン透過 |
ジャパンディ 省スペース |
| サイドボード ストレージ / STORAGE | 奥行42cm × 高さ75cm |
引き戸 ・リモコン透過 |
壁掛けテレビ対応 プリンター収納 |
| サイドボード リスボン / LISBON | 奥行43cm × 高さ80cm |
ガラス扉 リモコン透過 |
魅せる収納 |
| サイドボード イット / it | 奥行40cm × 高さ80cm 天板奥行き28cm |
天板コンセント付 | カウンター下収納 小さめ |
| サイドボード シーン / SCENE | 奥行30cm × 高さ80cm |
最薄 | カウンター下収納 通路側・寝室 |
サイドボードの幅は、幅100cm・幅120cm・幅150cm・幅180cm・幅200cmと商品によってさまざまです。お部屋に搬入できるサイズを選びましょう。
大川家具メーカー・モーブルのサイドボードから、用途別におすすめ10モデルを紹介します。リビング・ダイニング・キッチンの3カテゴリに分けているので、置き場所から選んでみてください。
オーク無垢材の縦格子と高さ70cmの低め設計が、リビングに圧倒的な開放感をもたらすジャパンディスタイルのサイドボード。引き戸設計で省スペース、内部・背面に配線経路あり。
| サイズ(約) | 幅160/幅180/幅200 × 奥行40 × 高さ70 cm | 扉タイプ | 引き戸(リモコン透過) |
|---|
ガラス扉と大理石調天板を採用した、魅せる収納の定番モデル。コレクションや雑貨を美しくディスプレイしながら、しっかり収納できる。ホテルライクなリビングを目指す方に。
| サイズ(約) | 幅145/幅180 × 奥行43 × 高さ80 cm | 扉タイプ | ガラス扉(リモコン透過) |
|---|
唯一無二の特殊な塗装を施した最上位モデルのサイドボード。ゆとりある収納力と、ドイツ製スライドレールを使用した引き出しが特徴的。モダンなリビングに。
| サイズ(約) | 幅150/幅180 × 奥行40 × 高さ80 cm | 扉タイプ | 開き扉 |
|---|
幅120cmでありながら大容量を誇るリビング収納。おもちゃ・ゲーム機・書籍など、リビングに溜まりやすいさまざまなアイテムをまとめて収納できる。幅150/幅180は、家族の多い家庭に人気。
| サイズ(約) | 幅120/幅150/幅180 × 奥行39.8 × 高さ85 cm | 扉タイプ | 開き扉 |
|---|
職人の技が光るオーク無垢材の縦格子デザイン。木の温もりと存在感ある佇まいが、リビングに上質さをプラスする。天然木の素材感にこだわりたい方に選ばれているモデル。
| サイズ(約) | 幅110/幅150 × 奥行42.5 × 高さ85 cm | 扉タイプ | 縦格子・開き扉 |
|---|
ダイニングに溜まりがちなプリンター・ルーター・充電器などの配線周りをすっきり整理できる大容量モデル。引き戸設計で省スペースながら、壁掛けテレビ対応のオプションも。ロングセラーの実力派。
| サイズ(約) | 幅120/幅150/幅180 × 奥行42 × 高さ75 cm | 扉タイプ | 引き戸(リモコン透過) |
|---|
モルタル調のクールなデザインと、プリンター収納を想定した内部設計が特徴。小さめの幅90cmながら、ダイニングの配線まわりをスタイリッシュにまとめられる。インダストリアル・モダンスタイルに。
| サイズ(約) | 幅90/幅110/幅130/幅150 × 奥行39.8 × 高さ85 cm | 扉タイプ | 開き扉 |
|---|
スライド式デスクとコンセントを内蔵した、リモートワーク・リビング学習におすすめの収納。ダイニングの一角にコンパクトなワークスペースを確保できる。テレワーカーや学習スペースを作りたい家庭に。
| サイズ(約) | 幅80/幅120 × 奥行35 × 高さ80 cm | 扉タイプ | 開き扉・スライドデスク付 |
|---|
全体は奥行40cm・高さ80cmで、天板奥行きが28cmのため、キッチンカウンター下にぴったり収まる設計。コンセント付きで電気ケトルやコーヒーメーカーの電源もまとめられる。ホットプレートやカセットコンロも収納できる奥行きが好評。
| サイズ(約) | 幅80/幅120/幅160 × 奥行40 × 高さ80 cm(天板奥行き28cm) | 扉タイプ | 天板コンセント付 |
|---|
奥行30cmのモーブル最薄モデル。キッチンの通路幅を確保しながら、グラスやカトラリー、よく使う生活用品をすっきり収納できる。「食器棚を置くほどではない」そんなニーズにぴったりのスリム設計。
| サイズ(約) | 幅100/幅120/幅140/幅160 × 奥行30 × 高さ80 cm | 扉タイプ | 引き戸 |
|---|
大量生産・低価格路線とは、設計思想が異なります。
福岡県大川市で創業40年。約400年の歴史を持つ大川家具の産地で、モーブルは製造からアフターフォローまでを一貫して自社で手がけています。購入後3年間の保証も、この一貫体制があるからこそ実現できるものです。
こだわりは、外から見えない部分にも及びます。使用する木材の選定から、加工・組み立て・内部の仕上げに至るまで、職人の手が丁寧に関わっています。引き出しを開けたときに目に入る内側の素材や塗装、手が触れるたびに感じる無垢材ならではの温もりと質感。日常の中で何気なく触れた瞬間に上質さを実感できる設計です。
素材はホルムアルデヒド発散量が最も少ないF☆☆☆☆ランク使用。家族の健康にも長期間、安心して使える家具です。
サイドボード・キャビネット・リビングボード—— どれを選ぶにしても、大切なのは「暮らしとの相性」です。
サイドボードは、単なる収納家具ではありません。置く場所の悩みを解決し、暮らしの流れを整える家具。一度迎え入れると10年、20年と暮らしを共にするものだからこそ、どんな生活動線を描きたいかで選ぶこと。それが、後悔しないサイドボード選びの基準です。